2013年

4月

23日

闘論席 2013年4月23日号

佐藤優

(作家・元外務省主任分析)

 

 政府主催の「主権回復の日」の式典が4月28日に行われる。これに対して、沖縄が猛反発している。

 

 筆者の感じるところ、東京の政治エリート(国会議員、官僚)は、「『琉球新報』と『沖縄タイムス』と左翼勢力が煽っているだけで、沖縄の民意はこの問題に対して関心を持っていない」「保守系の人々は内心では『主権回復の日』式典を歓迎しているが、反対への同調圧力が強いのでそれを公言できないのだろう」と受け止めているが、それは間違いだ。

 

 筆者は、母が沖縄出身(父は東京生まれ)なので、沖縄の反発が皮膚感覚で分かる。1952年4月27日まで、日本全土が「平等に」占領下に置かれ、主権を奪われていた。翌28日にサンフランシスコ講和条約が発効し、日本国家は主権を回復したが、沖縄、奄美、小笠原は同条約3条で米国の施政権下に置かれた。同じ日本国民でありながら、沖縄県民は日本国の憲法・法令が適用されない法的差別状態に置かれ、深刻な人権侵害に苦しんだ。………

 

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