2013年

4月

30日

チャイナウオッチ 2013年4月30日・5月7日合併号

◇習近平政権に問題続出

◇江沢民氏の「負の遺産」

 

北村豊

(中国鑑測家)

 

 習近平氏の国家主席就任後初の外遊は、ロシアとアフリカ3カ国だった。3月22日にモスクワ入りした習近平氏はクレムリン宮殿でプーチン大統領と会談し、主権や領土保全などに関わる問題での相互協力を盛り込んだ共同声明に調印した。


 中国は日本と尖閣諸島を巡って対立するが、ロシアとの領土問題は存在しない。中露両国間の国境問題は2008年に最終決着している。それは武器調達を目的に、江沢民氏が国家主席時代に台湾100個分に相当する300万平方キロメートルもの国土をロシアに譲渡した結果とされる。
 江沢民氏は、1999年にエリツィン大統領との間で「中露国境に関する議定書」を秘密裏に締結し、01年にプーチン大統領との間で「中露友好条約」を締結した。これにより、中露国境問題は98%解決した。だが、江沢民氏は01年の「中露友好条約」締結は公表したものの、その詳細は秘匿して国民に知らせなかった。………