2013年

5月

14日

東奔政走 2013年5月14日特大号

◇不気味な安定の安倍ペース 参院選へ渦巻く不穏な底流

 

山田孝男

(毎日新聞政治部専門編集委員)

 

 国会は沈滞している。内閣支持率も自民党支持率も高位安定しているので、野党が勝負に出ない。反骨の挑戦と見えた動きも、実は参院選にらみの戦術調整だから迫力を欠く。世間も関心を払わない。「アベノミクス音頭」鳴り響く中、安倍晋三首相独り無人の広野を行くという連休前の永田町風景である。


 ◇地味な「0増5減」報道

 4月第3週の議事堂のハイライトは「0増5減」法案の委員会強行採決だった。衆院小選挙区定数の不均衡を是正する公職選挙法改正。「違憲」に加えて「選挙無効」の司法判断が出て、ここで不均衡を正さねば立法府の存在が問われるという鳴り物入りの重要法案だったが、採決を伝える報道は地味だった。
 東京で見る限り、1面で伝えた新聞は一つもない。毎日、読売、東京が2面で4段か3段の扱い。朝日は4面4段、日経は同3段、産経は5面4段(いずれも4月20日朝刊)。………