2013年

5月

21日

チャイナウオッチ 2013年5月21日号

◇成長減速は「正常」範囲

◇懸念材料は金融リスク

 

細川美穂子

(みずほコーポレート銀行〈中国〉有限公司主任研究員)

 

 2桁成長時代が終了した中国。サービス化や所得水準向上による経済構造変化が起きる一方で、成長鈍化に伴うリスクも顕在化している。

 今年1~3月期の国内総生産(GDP)は、物価変動の影響を除いた実質で前年同期比7・7%増と、前期(2012年10~12月期)の7・9%から鈍化した。それでも、中国人民銀行(中央銀行)の周小川(しゅうしょうせん)総裁は4月のIMF(国際通貨基金)総会で、中国が構造改革のために経済成長を犠牲にしており、1~3月期の成長減速は「正常」だとの見解を示した。
 内需を見ると、固定資産投資は小幅な減速だったものの、11年末を底とする公共投資の回復傾向は続いている。個人消費が12年の伸びを下回ったのは、習近平政権が展開する「節約励行と浪費反対」の動きが飲食や贈答品関連の消費を抑えているためである。………