2013年

6月

04日

次期FRB議長レース:続投望まぬバーナンキ議長 2013年6月4日号

◇イエレン氏昇格で女性議長誕生か

 

中岡望

(東洋英和女学院大学教授)

 

 2014年1月31日に任期満了を迎えるベン・バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長の去就が注目されている。オバマ米大統領が同議長に3期目を要請する可能性、同議長の留任の意思について様々な憶測が飛び交っている。次期議長候補としてジャネット・イエレンFRB副議長など数人の名前も浮上しており、すでに後継者レースは始まっている。

◇強まる辞任観測

 FRB議長は、米最高裁長官とともにワシントンで大統領に匹敵する力を持つといわれる。任期は4年だが再任回数に限度はなく、政策を理由に罷免されることもない。極めて高い独立性が保障された重要ポストだ。アラン・グリーンスパン前議長は4政権の下で18年以上FRBに君臨した(表1)。FRB理事と米連邦銀行の総裁らで構成され、米国の金融政策を決定する連邦公開市場委員会(FOMC)でも、委員長として議論をリードするFRB議長が、政策決定に及ぼす影響力は絶大だ。
 大恐慌の研究者として著名なバーナンキ議長は、02年にブッシュ前大統領に指名されプリンストン大教授からFRB理事に就任した。05年に大統領経済諮問委員会(CEA)委員長に転出。翌06年に議長としてFRBに戻った。オバマ政権に移行後も、金融危機対策を優先した大統領に請われ、10年から2期目を務めている。10年以上にわたり金融政策決定の中枢にいるバーナンキ議長だが、来年1月末に任期切れを迎える。………