2013年

6月

11日

米QE出口戦略:バーナンキ発言の真意 2013年6月11日号

◇FOMCの資産買い入れ縮小

◇メーンシナリオは10~12月期

 

三輪裕範

(伊藤忠経済研究所所長)

 

 5月22日、米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長の議会における発言が、市場を揺るがした。バーナンキ議長が「経済データが改善し、その継続について確信が得られれば、米連邦公開市場委員会(FOMC)は資産買い入れについて、今後数回の会合において減額を開始するかもしれない」と述べたためである。 

 FOMC会合は6月、7月、9月に予定されており、バーナンキ議長の発言は7~9月期中にも資産買い入れの縮小を開始する可能性を示唆したものと言える。こうしたバーナンキ議長の示唆は、縮小開始を10~12月期以降と見込んでいた市場予想よりも早かったため、金融市場は狼狽し、大幅な株安・債券安(金利上昇)につながった。

 このように、市場に狼狽が広がったのには二つの理由がある。 ………