2013年

6月

18日

マンション:老朽化マンション建て替え 再生は解体支援から始まる 2013年6月18日特大号

◇老朽化したマンションを建て替えようとしても容易ではない。政府の規制改革会議で区分所有権の見直し等が議論されたが、効果は限定的だ。

米山秀隆
(富士通総研経済研究所上席主任研究員)

 現在、分譲マンションのストックは600万戸近くあり、うち築30年以上のマンションは129万戸。20年後にはこの数は3・5倍に急増する(図1)。老朽化マンションをどのように再生、処理していくかが、今後深刻な問題になっていくと考えられる。

 2012年10月1日現在、着手・完了したマンション建て替えは、阪神・淡路大震災に伴う建て替えを除けば、わずか約200件しかない(図2)。そのほとんどのケースでは、建て替え前より容積率を上げ、戸数や1戸当たり床面積を増やすかたちで建て替えられている。

 

 建て替えの意思決定別にみると、(1)全員の同意、(2)区分所有法の建て替え決議(区分所有者の5分の4以上の賛成)、(3)都市開発法による法定──の三つのパターンに分けられる。………