2013年

6月

18日

特集:女子力が日本を救う 2013年6月18日特大号

◇高まる女性社員への期待 立ちはだかるキャリアアップの壁

 

望月麻紀/花谷美枝/富田頌子
(編集部)

 今春の大学卒業者の2月1日時点での就職内定率は、女性が82・0%に対し男性81・3%。女性が初めて男性を上回った。もちろん医療や介護など女性の就労者が多い分野で労働市場が拡大していることもあるが、大手企業でも女性の採用数を増やしている。採用情報に詳しいマイナビHRリサーチセンターの栗田卓也センター長は「女性の活用を進めるという社会的責任や、女性の視点を生かした商品開発などさまざまな理由で増えている」と話す。

 たとえばジョンソン・エンド・ジョンソンは新卒採用の半数が女性。採用担当者の大島恵美さんは「絆創膏や歯ブラシの購入者は女性の比率が高い。医療機器部門の営業でも、医師の3割が女性で、医大生は半数が女性。女性相手には女性の営業職が必要」と話す。

 

 同社では、仕事と家庭の両立支援を経営戦略として位置づけている。子供が小学校3年生までの間、年30万円の「チャイルドケア支援金」を支給するなど積極的に支援している。この支援金は、ベビーシッター代から実家の親に子供の世話を頼むときの交通費まで幅広い使途が認められている。

 

 キリンビールでは新卒採用の4割を女性が占める。飲食店向けの夜間の営業だけでなく、昼間の量販店向けの営業が増え、女性が活躍しやすい場面が増えているという。経営環境の変化も女性の採用を後押ししている。………