2013年

6月

25日

特集:バブルの研究 歴史から考える 2013年6月25日号

 ◇高成長、低インフレ、低金利のバブル発生3条件が整いやすい時代

藤田勉
(シティグループ証券副会長)

 2012年11月の衆議院解散を契機に本格的な株高、円安、つまりアベノミクス相場が始まった。そして、今年4月の日銀による「異次元の金融緩和」は、これらを大きく加速させた。アベノミクス相場は、10年に一度の大相場を形成しつつある。

 ◇10年に一度、やってくる

 しかし、5月22日をピークに市場は乱高下を繰り返している。相場が荒れる時にこそ、大局観や歴史観が重要となる。そこでバブルの歴史を振り返りながら、アベノミクス相場の今後を展望することとしたい。

 歴史上、世界はバブルとその崩壊を繰り返してきた。古くは、17世紀のオランダのチューリップバブル、18世紀の英国の南海バブル事件などがあった。1920年代の米国の「狂騒の20年代」の後には大暴落、大恐慌、世界恐慌が発生した。そして、戦後の世界や日本の代表的なバブルとして、70年代日本列島改造ブーム、80年代日本の資産バブル、90年代のITバブル、00年代米国住宅バブルがある。このようにおよそ10年に一度の割で、バブルがやってくる。………