2013年

7月

02日

特集:金利動乱 ドキュメント 金利急上昇の舞台裏で何が起きていたのか 2013年7月2日特大号

◇4月4日の日銀による異次元緩和以降、金利が急上昇したのはなぜか。どの主体がどのように動いたのかを分析する。

久保田博幸
(金融アナリスト)

 2013年4月4日、日本銀行は量的・質的金融緩和の導入を決定した。大胆な政策が打ち出されるであろうことは、債券市場参加者も当然予想していたが、その内容は予想を超えていた。

 日銀の異次元緩和による影響がはっきり現れたのは、4月5日の債券市場であった。10年債金利は急低下し、一時0・315%に。スイスが12年に記録した長期金利の最低記録を下回り、世界最低の長期金利を更新した。超長期債も20年債、30年債ともに1%割れとなった。

 日銀が長い期間の国債を含めて、年間発行額の7割も購入する以上、需給面を考えれば、国債は買い進まれて長期金利は低下するはずである。ところが、この日のうちに国債は反対に急落してしまった(長期金利は上昇)。債券先物は二度のサーキット・ブレーカーが発動され、2円94銭安の143円10銭まで下落した。10年債金利も0・315%から0・62%まで急上昇した。………