2013年

6月

21日

特集:金利動乱 株・為替への影響 2013年7月2日特大号

◇基調は「金利上昇=株高」 足元も株安が金利上昇に歯止め

門司総一郎
(大和住銀投信投資顧問・経済調査部長)

 日本銀行は4月4日、国債購入の規模拡大、買い入れ対象となる国債の年限長期化を軸とした、いわゆる「異次元緩和」を決定、株式市場はこれを好感して上昇、為替も円安が進んだ。

 しかし、最も恩恵を受けると見られた債券市場は逆に下落。決定直後に一時0・315%まで低下した10年物国債利回り(長期金利)は、5月22日に瞬間的に1%をつけるまで上昇した。さらにその後、混乱は他市場に飛び火、株安や円高が進んだ。以下、長期金利と株式市場の関係について説明する。

 ◇90年代前半までは4類型

 今年に入ってからの長期金利と東証株価指数(TOPIX)の関係は、3月まで金利低下(債券価格上昇)=株高と逆相関だったものの、4月4日を境に関係は金利上昇(債券価格下落)=株高と正相関に変化、足元も株安が長期金利上昇に歯止めをかける形で正相関が続いている。こうした関係が今後どうなるかを考えるにあたって、過去の両者の関係を検討してみたい。………