2013年

7月

09日

エコノミストリポート:同性婚 欧米で進む同性婚の合法化 2013年7月9日号

 ◇政治に「生き方」問う時代へ

吉田徹
(北海道大学准教授)

 同性の婚姻を法的に認める国は現在、先進国を中心に15カ国近くにのぼっている。2001年にオランダが世界で最も早くに同性婚を認めて以降、多くの国で、形式はさまざまながら認められるようになった。

 米国では、ニューヨーク州やマサチューセッツ州ですでに同性婚が認められているが、12年5月、オバマ大統領は同性婚を明確に支持すると初めて公言し、それまでの曖昧な態度を一変させた。フランスは同性のカップルが養子を取り両親となることを認める内容を含んだ法案を今年4月に可決、5月に公布し、同性婚を公式に認めた。5月下旬には早速30歳と40歳の男性カップルが結婚式を挙げている。イギリスでも、イングランド、ウェールズ、スコットランドの各議会で、同性婚認可案が審議入りしている。同性婚支持の世論は各国で高まり続けているのである。

 これまでにも欧州を中心に、同性カップルに婚姻関係の男女のカップルと同様の相続権や税控除を認める市民権は認められてきた。しかし近年の動きは、同性同士の法的な形の婚姻を認めるという、もっと強力なメッセージが込められている。………