2013年

7月

09日

特集:東大vs慶応 経済学部対決 2013年7月9日号

◇巨匠いなくなった東大 他大学出身増えた慶応

編集部

 東大創設の翌年の1878(明治11)年に文学部第一科の経済学の講義から始まった東大経済学部。留学生の受け入れや、学生の留学、外国籍の教員の受け入れなどによるグローバル化が課題とされる東大にあって、大学院の経済学研究科はすでに9月入学を導入。学内にあってグローバル化を先導している。

 しかしその経済学部・経済学研究科について「昔に比べて小粒になった」と評する人は多い。国際経済学の小宮隆太郎、数理経済学の宇沢弘文、経済理論の根岸隆ら日本の経済学界を代表する大御所が教鞭を執っていたころに比べて、「巨匠と呼べる人がいなくなった」(一橋大学出身の私大教授)という。

 特に小宮は、まだマルクス経済学の存在感が大きかった東大で、近代経済学の研究発展に貢献。「日本の経済学者は、理論だけでなく、日本経済を分析して政策提言できるようにしないといけない」などと提案し、経済政策にも大きな影響を与えた。教え子には、堺屋太一・元経済企画庁長官、榊原英資・元財務官、白川方明・前日銀総裁、岩田規久男・日銀副総裁、中曽宏・同などがいる。………