2013年

8月

06日

エコノミストリポート:現地ルポ 世界17位のGDP誇るトルコ デモ後の経済と社会 2013年8月6日特大号

 ◇デモ後のトルコ

松長昭
(笹川平和財団主任研究員)

 5月末に発生した反政府デモは、全国的に広がり、6月上旬のイスタンブールのタクシム広場で盛り上がり、その後散発的に続いたが、デモは沈静化した。デモの発端となったゲジ公園は規制線が張られ、いまも警察官が警備し、一般人は立ち入り禁止になっているが、デモの中心地タクシム広場は清掃され復旧している。タクシム広場は人々が普通に往来する日常生活が戻っている。
 反政府の大規模デモの中心となったタクシム広場は、トルコ人にとって特別の意味のある広場である。この広場では、政府や陸海軍の式典、労働組合のデモ、学生運動などが行われてきた。
 広場は体制・反体制の様々な立場の人々が自分の意思を表明する場所だった。大規模なデモがタクシム広場で連続的に行われたのは、市民たちがエルドアン首相の政治にノーを表明するためであった。………