2013年

8月

06日

造船:川崎重工・三井造船の統合破談の陰で加速する造船業の再編 2013年8月6日特大号

 ◇造船各社の再編は加速している。背景には業界の大きな過剰供給と海外との厳しい競争がある。

内田誠吾
(編集部)

 造船業界で、再編に関わる大きな動きが続いている。
 1月には、ユニバーサル造船とIHI MU(マリンユナイテッド)が経営統合し、ジャパンマリンユナイテッド(JMU・東京都港区)が誕生した。また6月には、川崎重工業と三井造船の経営統合の行方が注目を浴びたが、川崎重工業サイドのクーデター騒ぎで経営統合の可能性は消えた。
 7月には、大島造船所(長崎県西海市)、新来島どっく(東京都千代田区)、常石造船(広島県福山市)、サノヤス造船(大阪市)などの専業企業連合が、日本郵船、日本海事協会とともに、造船技術に関する研究開発会社マリタイムイノベーションジャパン(MIJAC・東京都品川区)を設立。専業企業は建造量では、三菱重工業、川崎重工業など大手企業を凌ぐ勢いを見せるが、技術力ではどうしても大手に及ばないため、その打開策が技術連合というわけだ。
 さらに、同月、国内トップの今治造船は、常石造船の多度津造船所を買収することを発表。造船業の産業集積地である瀬戸内海で存在感を高めている。………