2013年

9月

17日

中国と原発:海外展開を模索する中国の原発 2013年9月17日特大号

◇導入国への融資と低建設費が武器

西田直樹
(日本エネルギー経済研究所 戦略研究ユニット・原子力グループ)

 中国が原子力発電の輸出を進めている。海外進出に積極的な中国の主な原発メーカーは、中国核工業集団(CNNC)、中国広核集団(CGN)、国家核電(SNPTC)の三つの国営企業だ。
 CNNCは、ウラン濃縮や燃料製造などのサイクル事業も手掛ける巨大企業であり、原発建設に関してはロシアと協力し、VVER1000型原子炉(ロシア型加圧水型炉)を建設している。CGNは仏アレバ社と協力関係にあり、アレバ社が開発したEPR型原子炉(欧州型加圧水型炉)を、中国国内では広東省江門市台山に建設中だ。また、SNPTCは東芝傘下の米ウエスチングハウス社が開発したAP1000初号基の主契約者であり、同炉は浙江省台州市三門などで建設を進める。
 中国では、福島原発事故を踏まえて、安全性が確認されるまで原子力発電所の新規着工が一時凍結されていたが、2012年末にはそれも解除された。国内の急速な原子力発電拡大を支えるため、中国は海外の原子力先進国から技術支援を受けて原発の建設を進めてきた。13年1月現在約13ギガワット(1ギガワット=100万キロワット)である設備容量を、15年までに42ギガワットにまで拡張する計画が発表されている。中国で現在建設中の原発は32基・約35ギガワットと、世界の半分近くを占め、今後も多数の建設が進められると見られており、この実績をよりどころに、海外にも積極的に出ていこうとしている。 ………