2013年

9月

17日

稲盛経営の神髄:『燃える闘魂』発刊記念 稲盛経営の神髄を探る インタビュー 稲盛和夫

 ◇「経営者の意識を変え、全員参加の仕組みをつくれ」
 ◇苦しい試練を克服してこそ人は育つ 経験がないなら頭で考え自分を変えよ

聞き手=横田 恵美(編集長)
構成=藤枝克治(編集部)

 一代で京セラを世界的大企業に育て、第二電電(現KDDI)で通信事業に参入して成功、最近では日本航空の再建請負人として手腕を発揮した。強い企業をつくる稲盛経営の本質とは。

── 日本航空(JAL)の再建を可能にした秘訣は。
稲盛 JALの会長職は全く思っていなかったことで、何度も断った。一介のものづくり屋で、任ではないと申し上げたのだが、政府と企業再生支援機構にどうしてもと言われて、最終的には押し切られた。
 その時、考えたのは、JALを救うのは意義のあることだということだ。もしJALが2次破綻すれば、日本経済に大きな影響を与える。また、JALの従業員は1万6000人が早期退職を余儀なくされたが、それでも3万2000人が残っており、彼らの職を守るのも大切なことだ。それから、JALがなくなれば、日本の大手航空会社が1社になってしまい、業界の健全な競争が損なわれるのもよくない。その三つを考えて、本意ではないけれど、引き受けることにした。………