2013年

9月

24日

特集:2013年度下期経済総予測 日本を襲う世界3大リスク(1)出口 2013年9月24日号

 ◇過剰流動性相場の終わりの始まり 100兆ドルの債券市場に試練

 

長谷川克之

(みずほ総合研究所市場調査部長)

 

 米国の金融政策が転機を迎えている。QE3(量的緩和第3弾)の縮小開始は時間の問題となっている。QE縮小といっても、緩和アクセルの踏み込みが緩やかになるのであって、引き締めブレーキに軸足を移すわけではない。しかし、市場では将来の引き締めを先取りする形で長期金利に上昇圧力がかかっており、債券の歴史的な強気相場が終わりを迎えている。

 日本や欧州では金融緩和の長期化が見込まれるものの、米国における金融環境の変化は、世界の大金融緩和時代が一つの節目を迎えていることを示すものだ。

 

 ◇新興国を襲ったトリプル安

 

 基軸通貨である米ドルの長期金利は、世界の基準金利的な位置づけにある。米金利が反転する前までは、債務危機に襲われた欧州、デフレ下の日本に加えて、相対的に高成長下の新興国でも、過去最低水準にまで金利は低下した。………