2013年

10月

01日

特集:円安再来 ドル・円相場を見通す 米緩和縮小見送りで米金利は低下へ

 

 ◇ドルが円よりも弱い通貨になる

 

佐々木融

(JPモルガン・チェース銀行債券為替調査部長)

 

 9月17、18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、大方の予想に反して、量的緩和政策(QE)の縮小が見送られた。また、FOMCメンバーによる2016年末の予想政策金利が今回初めて発表され、最もタカ派の3人を除いた加重平均で1・88%となった。同金利についてJPモルガンは2%以上になると予想していた。FOMCメンバーは先行きの政策金利に関しても、比較的慎重に見ていると言えそうだ。

 今回のFOMCは全体的にハト派的な内容で、FOMCメンバーが経済の先行きに対して予想以上に慎重に見ていることを示唆している。米連邦政府債務の上限問題が依然未解決なことも影響しているのかもしれない。この結果を受けて、米金利は大幅に低下、ドルも下落した。目先1~2カ月のドル・円相場は、上値が重い展開になりそうな気配だ。

 

 ◇QE1、QE2時も低下

 

 そもそもQE縮小開始が決定されていたとしても、金利低下につながる可能性が高かった。………