2013年

10月

01日

特集:円安再来 ドル・円相場を見通す 米金利安定化でリスクオンへ

 

 ◇日米金利差に沿って円安進行

 

亀岡裕次

(大和証券チーフ為替ストラテジスト)

 

 量的緩和政策(QE)の縮小開始は、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)では見送りとなった。市場予想と異なる結果を受けて、米金利は急低下、ドル・円相場は円高に反応した。だが、行き過ぎた米金利上昇が抑制され、為替や株などの各市場はリスクオフ(資金が安全性の資産に向かいリスクを回避する)の局面を脱するだろう。円安進行が再び始まり、13年末に1ドル=106円程度、14年6月末に同110円程度の水準が見込まれる。

 米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長が年内のQE縮小開始の可能性に言及したのは5月22日。この日2%程度だった米10年国債利回りは、3カ月後に2・9%程度に上がった。この金利上昇は投資家のリスク許容度の低下を招いた。

 

 ◇過大だった米利上げ期待

 

 急速な米金利上昇は米国発の世界的な景気減速懸念を生じさせ、新興国などに流入していたリスクマネーの引き揚げをもたらした。これにより株価や商品相場が下落。為替市場では、高金利通貨の資源・新興国通貨などが売られ、低金利通貨の円が買い戻された。リスクオフへと傾く中でドルは資源・新興国通貨に対して上昇、対円では下落した。………