2013年

10月

08日

エコノミストリポート:電力大再編 崩れた地域独占 2013年10月8日号

 

 ◇関電の首都圏進出で始まる、ガス・石油巻き込む電力戦国時代

 

大堀達也(編集部)

本橋恵一(ジャーナリスト)

 

 関西電力が2014年4月から首都圏で電力小売り事業を開始することを決めた。8月に中部電力が関東の工場やビルに電力を供給している新電力「ダイヤモンドパワー」の買収を決め、東電管内に“越境”したことが刺激となったようだ。中電、そして関電の越境により、電力会社間の暗黙の了解だった「地域独占」体制は事実上、崩れた。

 戦後、日本の電力業界では10電力会社が、地域ごとに発電から小売りまでを垂直一貫体制で手掛ける地域独占と、広告費を含むあらゆるコストを電気料金に上乗せできる料金設定(総括原価方式)により、安定した収益を確保してきた。

 しかし、総括原価による電気料金は海外に比べて高く、産業界からの要望もあり、00年以降、大規模工場など大口需要家に対する売電がまず自由化された。………