2013年

10月

15日

特集:シェール革命とビッグデータ 次に来る金融商品 2013年10月15日特大号

 ◇米国・ドル復活で世界のマネーの流れが変わった

 

藤田勉

(シティグループ証券副会長)

 

 世界全体の経済、そして株式、債券、為替、商品などの相場について、大局観を持つことは長期の投資にとって不可欠である。歴史的に世界の金融市場には、10年に一度の大きな投資テーマがある。

 1980年代は日本のバブル、90年代はIT革命、2000年代はBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)が、世界の市場を牽引するテーマであった。それでは、10年代の投資テーマは何か。それは、「グレートローテーション(大転換)」「シェール革命」「アベノミクス」の三つである。

 

 ◇シェール革命の恩恵

 

 グレートローテーションとは、債券から株式への大きなマネーシフトを指す。米国住宅バブル崩壊、リーマン・ショック、ユーロ危機など過去6年間は歴史的な危機が頻発した。その結果、先進国の政策金利がゼロ%台になり、これが、債券価格上昇(金利の低下)の主因となった。ところが、さすがにゼロ%以下に金利は下がらない。つまり、債券価格も天井をつけたのである。そして、世界景気の底打ちとユーロ危機収束と共に、世界中のリスクマネーは、いっせいに債券から株式へシフトを始めた。………