2013年

10月

22日

FLASH!:みずほ銀行の暴力団員融資 2013年10月22日号

 

 ◇信用より保身のバンカー失格

 

(後藤逸郎/濱條元保/桐山友一・編集部)

 

 みずほ銀行は10月8日、暴力団員への融資と知りながら放置した問題で、「報告が担当役員止まり」としていた従来の説明を覆し、西堀利頭取(当時、富士銀行出身)ら全役員が認識していたことを明らかにした。さらに2011年7月の時点で、佐藤康博みずほ銀行現頭取(みずほフィナンシャルグループ社長、日本興業銀行出身)も「(問題融資を)知りうる立場にあった」と明言。トップが関与する組織ぐるみの隠蔽(いんぺい)が発覚し、大手金融グループとして大きな信用失墜となった。

 問題の融資は、オリコを介した提携ローンという仕組みの中で実施された。自動車などを購入するにあたり、顧客からのローン申し込みを受けた加盟店がオリコに依頼、審査・承諾を経て、購入資金を加盟店に提供。オリコが持つこうしたローン債権をみずほ銀行がまとめて買い取り、融資を実行する仕組みだ。

 みずほ銀行は当初、10年12月に初めて提携ローンの中に暴力団員がいないかを確認。この時点で230件、総額2億円超が反社向け融資であることを把握したが、新規融資を断るだけの対応にとどめて、2年以上も取引を継続。昨年12月の通常検査で指摘を受けたと説明していた。………