2013年

10月

22日

FRB議長:次期議長にイエレン氏 2013年10月22日号

 

 ◇失業率引き下げ重視で緩和長期化

 

福田圭亮

(三菱UFJモルガン・スタンレー証券 景気循環研究所シニアエコノミスト)

 

 米国の金融政策を担う次期FRB(米連邦準備制度理事会)議長について、オバマ米大統領は10月9日、ジャネット・イエレンFRB副議長を指名した。FRB議長の選考にあたっては、サマーズ元財務長官の名前が挙がるなど、さまざまな臆測が飛び交ったが、最終的には選考当初からの本命と言われていたイエレン氏が指名された。上院での承認が得られれば、来年2月にFRB初の女性議長となる。

 イエレン副議長は金融政策において、これまでたびたび緩和的(ハト派的)なスタンスをとってきた。FOMC(米連邦公開市場委員会)メンバーのなかでも、最もハト派的スタンスをとる一人である。イエレン氏が議長に就任すれば、バーナンキ現議長にも増して、緩和的な金融政策をとることが予想される。

 イエレン副議長は、経済学者としての経歴が長く、ハーバード大学、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス、カリフォルニア大学バークレー校などで教鞭を執った。夫はノーベル経済学賞を受賞したジョージ・アカロフ氏である。他方、FRBにおける経歴も比較的長く、1977~78年にFRBのエコノミスト、94~97年にFRB理事、2004~10年にサンフランシスコ地区連銀総裁、10年以降はFRB副議長を務めている。………