2013年

11月

05日

特集:相続とお金のトラブル 詐欺 ネットバンキング詐欺 2013年11月5日号

 ◇日本に本格上陸した最新手口 その名は「ウェブインジェクション」

 

横山渉

(ジャーナリスト)

 

 今年に入ってインターネットバンキングをめぐる不正送金の被害が急増している。

 警察庁のまとめによると、1~7月の被害は398件で約3億6000万円となり、年間で過去最悪だった2011年をすでに被害件数、総額とも上回った。さらに、9月20日までの被害件数・総額は計615件、約5億5000万円となっている。

 被害に遭ったのは、ゆうちょ、みずほ、楽天、三菱東京UFJ、三井住友、りそな、シティバンクなど計18銀行に上る。金融機関は顧客被害の70%以上を補償しているようだ。

 ネットバンキングでの不正送金の手口は、大きく分けて二つある。まず、一つは古くからある手口でフィッシング詐欺と呼ばれるもの。金融機関を装った偽メールを出し、メール本文にあるURLをクリックさせることで、あらかじめ作っておいた偽サイト(フィッシングサイト)に誘導するのだ。偽サイトで契約者番号や暗証番号などを入力させ、その情報を使って本人になりすまし、お金を引き出す。………