2013年

11月

19日

中国:中国国営石油会社の汚職摘発 2013年11月19日号

 ◇本格化する経済構造改革

 

竹原美佳

(石油天然ガス・金属鉱物資源機構調査部)

 

 習近平指導部が発足した直後の3月、2兆6600億元もの債務を抱えていた鉄道部(部は日本の省に相当)が、経営健全化を目的に解体されたことは記憶に新しい。8月には鉄道部と同様に、独占企業体・既得権益集団の代表格である中国石油天然気集団公司(CNPC)幹部が不正取引で摘発された。政府の目的は腐敗撲滅にとどまらず、産業構造の改革に向けて布石が打たれつつある。

 共産党員の不正を取り締まる中央紀律(規律)検査委員会は8月から9月にかけて、中国最大の国営石油企業であるCNPCの副社長他幹部4人ならびにCNPCとの不正な取引関係があるとされるエンジニアリング会社などへの調査を行った。「調査」はすなわち有罪を意味し、CNPCの幹部は即座に解任された。

 調査はCNPCから資金が向かったとされるCNPC前会長の蒋潔敏国有資産監督管理委員会主任にも及び、同氏は「重大な規律違反(汚職)」を理由に解任された。現役閣僚が「中紀委」の取り調べの対象となるのは、2011年2月に解任され、13年7月に執行猶予付きの死刑判決を受けた劉志軍元鉄道相以来である。………