2013年

11月

19日

特集:沈む銀行、浮かぶ銀行 スマホ決済 2013年11月19日号

 ◇新興勢力vsカード・携帯連合 「決済革命」それぞれの思惑

 

鈴木淳也

(ITジャーナリスト)

 

 スマートフォン(スマホ)やタブレット端末などで決済をするモバイルペイメント市場が大きく動いている。グーグルやアップル、携帯電話事業者、カード会社、メーカーなど関わる企業が多く、思惑はそれぞれで渦巻いている。

 例えば、現在、「スクエア」や「ペイパル・ヒア」といった500円玉程度の大きさの端末があれば、スマホが決済端末(レジ)になる仕組みが注目を集めている。既存の決済端末が要らないため「決済革命」とも言われる。一方で、携帯電話に「NFC(Near Field Communication=近距離無線通信)」と呼ばれる非接触型の通信チップを埋め込んで、日本の「おサイフケータイ」のような携帯電話決済をグローバルで普及させようという動きも広がっている。

 決済市場が激変するなか、カード会社は取引高をを増やしたいし、メーカーはチップや装置を売りたいし、携帯電話事業者は新ビジネスに食い込みたいと考えている。これを機会にそれぞれの企業や業界がパイを広げ、存在感を高めたいという理由が働き、駆け引きを行っているのが現状だ。………