2013年

12月

03日

ビッグデータ:米国で活用進む購買データ「CLO」 2013年12月3日号


 ◇カード決済の新マーケティング法

小出俊行
(NTTデータ経営研究所シニアマネージャー)

 パソコンやスマートフォンなどのデジタル機器の普及や通信ネットワークの発展で爆発的に生まれるビッグデータ(膨大な量のデータ)の活用が注目されるなか、米国ではクレジットカードの決済情報を用いた「CLO(カード・リンクト・オファー、Card Linked Offer)」という新しいマーケティング法の普及が進んでいる。「カード連携特典」とも訳され、典型的な活用例は、クレジットカード決済の購買履歴から顧客一人ひとりに合ったクーポンをパソコンやスマホの画面に出すパターンだ。カード決済のインフラを活用した送客手段で、米国では2008年頃から始まっている。

 一般的には、金融機関がCLOの仕組みを提供するCLOサービス事業者と組んで、カード加盟店の依頼に基づき、顧客購買履歴情報などを分析し、特典を提供する。米国では、現在40万店以上の加盟店がこのCLOに参加していると言われ、カードリティックスやエド・インタラクティブなどCLOサービスを提供するベンチャー企業も急成長している。
 ホームページのクリック(閲覧履歴)から利用者の嗜好(しこう)を分析する方法は普通になっているが、CLOはクレジットカードの利用履歴を活用することから、分析に利用する情報量が大幅に増えるのが違いだ。………