2013年

12月

10日

エコノミストリポート:ボーイングvsエアバス 2013年12月10日号

 ◇日航のA350購入で始まる 日本の航空機産業の大転換

 

杉浦一機

(航空アナリスト)

 

 日本の航空機産業は、今繁忙を極めている。日本が製造の35%(重量ベース)を担当するボーイングの新鋭機B787が、電池のトラブルが解決してフル生産に入ったことや、同21%の大型機B777の生産ペースが今年、月産7機から8・2機に引き上げられたからだ。しかもB787(787─8型は2クラス242席)は現在月産7機だが、これから787─9型(280席)、787─10型(323席)の生産も始まる上に、生産数も来年から10機、2016年から12機、19年に14機に増えるため、設備の拡充を急いでいる。

 航空機産業にとって最大の関心事は、ボーイングがB777(777─300型、3クラスで368席)の後継機として計画しているB777X(777─8X型353席、777─9X型407席)が十分な注文を集めて「ローンチ」(開発決定)できるか否かだった。B777Xの開発が決まり、20年代に大量に製造されることになれば、日本の航空機産業にとっても安泰の日々が続く。

 ボーイングは、保有機種を同社製で統一する「ボーイングファミリー」の日本航空(JAL)の発注を当てにしていた。ところが、JALは期待を裏切り、B777の後継機に初めてエアバス製A350を選定した。………