2013年

12月

10日

特集:緩和相場の毒 6年ぶり高値の日本株 2013年12月10日号

 ◇日経平均の割安感は消えた 持続的な上昇は期待できず

 

菊池真

(ミョウジョウ・アセット・マネジメント代表取締役)

 

 日経平均株価は9月中間期業績発表がおおむね出そろう11月11日の週、1週間で約1100円も急騰し、1万5000円台を回復した。その後、11月28日には2007年12月以来約6年ぶりの高値となる1万5727円となり、5月の年初来高値を更新。市場関係者が次に意識するのは1万6000円台突入だろう。今はさらなる上昇に向けた通過点なのだろうか。

 まず、足元の上昇局面の背景を考えたい。11月11日の週、予想以上に強い米国雇用統計をきっかけに世界的に株価は上昇基調に入った。その後、米金融緩和長期化期待が牽引するなかで、群を抜いた上昇幅を見せたのが日本株だ。

 注目すべきは日経平均株価を東証株価指数(TOPIX)で割ることによって算出されるNT倍率の推移である。同倍率は1週間で12を割る水準から12・25へと跳ね上がった。NT倍率の上昇は株式市場で先物主導の色彩が濃いことを示す。日経平均先物での思惑的な売買が日経平均の現物価格をつり上げ、同倍率が上がる傾向にある。………