2013年

12月

17日

クリティカルデイズ:特別編 サイバー戦争の時代 2013年12月17日特大号

 ◇甘いパスワード管理が危機を招く

 

山崎文明

(会津大学特任教授)

 

 コピー機にFAX機能やプリンター機能を統合した、いわゆる「コピー複合機」で処理したデータが、「インターネットを介して外部から丸見えになっている」と、全国紙やテレビで話題になっている。

 コピー機は、ネットが登場するはるかに前から、オフィスや家庭で長年親しまれてきた経緯もあり、複合機へと進化を遂げても、ユーザーの間では従来のコピー機とさほど変わらないという認識のままだ。しかし、その実態は「最先端のIT機器」にほかならない。コピー複合機をビジネス用途で活用する際、ネットとの接続は必須だが、そのために必要となる装置が一通り内蔵されている。さらに、プリントアウトしたもの、コピーしたもの、FAXで送ったものなどが内蔵された記憶装置にデジタルデータとして蓄えられている。

 こうした複合機の機能が、記憶装置に蓄えられたデータに外部からのアクセスを可能にし、その結果、データを簡単に覗き見られてしまう問題を引き起こしている。………