2013年

12月

24日

特集:2014年マーケット総予測 第2部 株、為替、金利、国際商品を徹底予想 為替 2013年12月24日特大号

 ◇円安・ドル高の環境は継続 経常赤字の新興国は不安定

棚瀬順哉
(JPモルガン・チェース銀行 チーフFX/EMストラテジスト)

 2013年のマーケットは、投資家のリスクテーク嗜好の強弱を測る際によく参照される「VIX(ボラティリティー・インデックス)」が低位で安定し、先進国の株価が総じて堅調に推移したことから、投資家のリスク許容度が高い「リスクオン」の年だったと総括することができるだろう。もっとも、為替相場は、リスクオン環境下の典型的なパターンとは大きく異なる展開となった。

 日本円は13年、年初から対米ドルで約16%下落したが(12月9日時点)、代表的な資金調達通貨なので通常のリスクオンのパターン通りの展開だったと言える。しかし、円と同じゼロ金利通貨である米ドルは、リスクオンの際に円と共に弱い通貨となるのが通常だが、13年には主要通貨のなかで強い方の通貨となった。
 ゼロ金利ではないが低金利通貨のユーロは、12年まではユーロ圏債務危機を背景に弱含んでいたが、13年は対ドルで約4%上昇、リスクオンの状況にもかかわらず強さが目立った。豪ドルは、リスクオンの際にアウトパフォーム(上昇)する傾向があるが、13年は対米ドルで約12%下落して、円に次ぐ2番目に弱い通貨となった。………