2014年

1月

07日

特集:経済大予測2014 第1部 世界の潮流 中国 2013年12月31日・2014年1月7日合併号

 ◇14年成長率は7.2~7.5% 年後半から減速に向かう可能性も

 

西胤智

(岡三証券アジア室参事)

 

 足元で、中国の景気に対する見方が改善している。2013年6月末には短期金利の急騰を理由に信用収縮懸念が台頭する局面もあったが、GDP成長率は4~6月で底入れし、7月からは緩やかな回復基調をたどっている。13年のGDP成長率は7・6%と政府目標の7・5%を若干上回り、14年も7・2~7・5%成長が可能との見方が市場では支配的だ。

 確かに、13年7~10月にかけての経済指標は市場予想を上回るものが相次いだが、前年の比較ベースが次第に高くなるにつれ、11月以降の経済指標の上振れは期待しがたい。にもかかわらず市場がかくも楽観的な背景には、習近平主席が率いる新指導部への信頼感の高まりがある。

 新指導部は13年の発足から、基本的に引き締め気味の経済政策を推進してきた。目先の景気動向に左右されず「改革」を重視するブレない姿勢は、李克強首相の名前を取って海外投資家から「リコノミクス」と名付けられた。………