2014年

2月

04日

特集:誰も書かない日韓関係 為替相場 2014年2月4日号

 ◇ウォン高基調は今年も続く 日本企業と日本株には追い風

棚瀬順哉
(JPモルガン・チェース銀行チーフFX/EMストラテジスト)

 韓国ウォンは2013年、新興国通貨の中で相対的に強含み、対ドルで上昇した数少ない新興国通貨の一つとなった。また、円が全般的に弱含んだこともあって、13年のウォンの対円での上昇率は20%を超えた。

 ◇ウォン安志向は強くない

 韓国の通貨政策といえば、特に日本では「積極的にウォン売り介入を行って輸出企業をサポートしている」というイメージが強い。だが、大幅な円安が進む中での強さは、こうしたイメージが必ずしも妥当ではなく、韓国の通貨安志向は他の新興諸国との比較でもそれほど強くない可能性が高いことを示唆している。
 たとえば韓国と経済・貿易構造が似ている台湾も、外需に対する依存度が高く、通貨安を受けた輸出増加の経済への波及効果が相対的に大きい。このため台湾ドルは実質実効レートが長期的に一貫して下落基調をたどっているが、ウォンの実質実効レートには明確な方向感はない。………