2014年

2月

04日

特集:誰も書かない日韓関係 進む日本化 2014年2月4日号

 ◇90年代以降の日本に酷似 すでに低成長時代に突入

北井義久
(日鉄住金総研チーフエコノミスト)

 韓国経済は歴史的な転換点に差し掛かっている。「漢江(ハンガン)の奇跡」と呼ばれた1960年代後半から70年代前半にかけての高度成長期には、平均10%近い成長を続けた。その後、80年代は8・7%、90年代は6・2%、2000年代は4・2%と鈍化し、中成長への移行を余儀なくされた。さらに11年以降は2~3%に低下しており、今後1%前後まで落ち込む可能性が高い。

 日本が80年代までの中成長から、90年代以降に1%前後の低成長を余儀なくされたのと同じように、韓国は本格的な低成長時代に突入しつつある。まさに韓国経済の日本化である。

 類似① 労働人口の減少

 現在の韓国経済を見ると、低成長時代が始まった90年代初めの日本経済との類似点が多い。まず指摘できるのは「急速な労働人口比率の低下」である。日本の労働人口比率(15~64歳人口の全人口に対する比率)は92年の69・9%をピークとして、14年には61・2%まで8・7%低下した。さらに労働人口そのものも96年をピークにして減少に転じている。………