2014年

2月

18日

特集:FRBと日銀 次の一手 FRBの実態 2014年2月18日号

 ◇金融政策動かすタカ派金融資本 「イエレン氏はハト派」は幻に

 

南喜太雄

(ジャーナリスト)

 

 1913年末の設立から100年たった今年2月、米連邦準備制度理事会(FRB)の議長に就任したイエレン氏。ハト派の評価が定着し、前任のバーナンキ体制で資産買い入れ策の縮小に踏み切ったものの、基本的には長期間ゼロ金利を維持し、金融緩和で米国経済を支援する、との期待が広がっている。

 しかし、FRBという存在の特殊性を考えたうえで、米国の金融政策を本当に決めているのは誰かとの疑問を抱くと、この前提も崩れてしまう。「天の声」の前にはイエレン議長の影響力は限られたものと見ざるを得ないためだ。

 もともと米国は分権志向が強く、中央集権的な大きな権限を持つ銀行に対しては抵抗が強かった。FRBの前身である第一合衆国銀行(1791年設立)および第二合衆国銀行(1816年設立)は、いずれも20年の期間を定めて議会が承認した。国の組織がまだ十分に固まらない時期ゆえに、こうした特殊銀行の設立が可能になった。………