2014年

3月

04日

IT:大型買収で研究所と化すグーグル 2014年3月4日号

 ◇「AI(人工知能)社会」主導が目標

 

小林雅一

(KDDI総研リサーチフェロー)

 

 米グーグルの企業買収が勢いを増している。昨年終盤には、東京大学発のベンチャー企業「SCHAFT(シャフト)」を含め国内外のロボットメーカーを立て続けに買収したかと思えば、今年に入ると、情報家電企業の米ネスト・ラボ(カリフォルニア州)を32億ドル(約3300億円)、人工知能(AI)を開発する英ディープマインドを4億ドルと、それぞれ巨額資金で買収した。

 グーグルはこれから、一体どこに向かい、何をしようとしているのか。

 同社のビジネスの足元を見ると、スマートフォン(スマホ)などモバイル関連の広告単価が下がっている。また、2011年に125億ドルで買収した米携帯電話機大手モトローラの業績が振るわず、結局、1月29日に中国パソコン大手、レノボ・グループに約29億1000万ドルの安値で売却した。だが、直近の13年10~12月の四半期決算は、売上高168億5800万ドル(前年同期比17%増)、純利益33億7600万ドル(同17%増)と相変わらず好調で、本業の検索広告からは、うなるほどの大金がほぼ自動的に転がりこんでくる。………