2014年

3月

11日

ユニクロ:ユニクロの「品質が下がった?」 2014年3月11日号

 ◇原材料高騰とグローバル化の壁

松下久美
(WWDジャパン・シニアエディター)

 ユニクロを展開するファーストリテイリングは2013年8月期決算で売上高が1兆1430億円となり、日本のファッション企業として初めて1兆円を突破した。総店舗数は世界で1299店舗に上る。うち、国内のユニクロは853店舗で売上高6833億円、海外のユニクロは446店舗、売上高2511億円だ(13年8月期)。

 国内衣料品市場規模が9兆円余りといわれるなかで、ユニクロはその7%以上を占めている。定番商品の買い替え需要はもちろんのこと、冬はヒートテックやダウンジャケット、夏はエアリズム(汗をかいても乾きやすい快適インナーの商品群)やステテコなどの季節商品も豊富で、日本の生活者のインフラ的な存在となった感もある。
 しかし、最近気になるのは、「ユニクロの商品は品質が低下しているのではないか」という声が聞かれるようになったことだ。ユニクロの大量生産的な商品を敬遠する人や、“食わず嫌い”で実際に買ったことがない人には言わせておけばよいだろう。だが、「10年前の服は丈夫だったのに」とか、「最近は質が落ちた」「生地がペラペラになった」「ヌルヌルする」「靴下にすぐに穴が開くようになった」「縫製が粗くなった」など、ユニクロ製品を何着も持っている客や、リピーターと思われる人(とくに男性客)の意見は、簡単に切って捨てるわけにはいかない。………