2014年

3月

25日

特集:経常赤字と本当の国力 第1部 2020年経常赤字常態化 インタビュー 甘利明・経済再生担当相 2014年3月25日特大号

 ◇想定したほど強くない円安効果 投資促進にも原発再稼働が必要

 

聞き手=望月麻紀/谷口健

(編集部)

 

 アベノミクスで円安は進行したが、経常収支の赤字化などマイナスの影響も目立つ。甘利明経済再生担当相に聞いた。

──  貿易赤字が拡大し、2013年度の経常赤字化も予想されている。経常赤字化に対する認識は。

 

■経常収支は黒字がいいか赤字がいいかと言えば、黒字がいいに決まっている。経常赤字になれば国内の財政資金の一部を海外から調達しなければならない。国債の信認において、経常赤字はリスク要因の一つ。財政再建に取り組み、貿易収支、所得収支ともに黒字になるような政策運営をしていかないといけない。

 

── 化石燃料の輸入額の増加分を差し引いても、13年の貿易収支は赤字だ。

 

■「円安になれば、輸出は伸びる」が従来の単純なパターンだった。だが、今回、過度な円高が是正されたことで、輸入は増えた。その後、価格競争力が増すことで輸出が遅れて伸びる「Jカーブ効果」が想定したほど強く現れていない。………