2014年

4月

01日

ゲーム:独自発展する中国スマホゲーム 2014年4月1日号

 ◇グーグルも支配できない巨大市場

 

柏口之宏

(アクセスブライト代表取締役、元セガ中国法人代表)

 

 中国のスマートフォン(スマホ)向けゲームの市場が急拡大している。2014年の市場規模は、前年比約94%増の178・5億元(約3000億円)と予測される一方、フィーチャーフォン(従来型携帯電話)向けのゲーム市場予測は30・7億元(約515億円)で、毎年縮小している(中国調査会社アイリサーチ調べ)。

 この急成長の市場を狙い、ここ数年、グリーやディー・エヌ・エーなどの日本企業も参入したが苦戦を強いられている。理由は、中国のスマホ向けコンテンツ市場が独自に発展しているからだ。中国におけるスマホ向けのコンテンツ市場は、ゲームに限らず、グーグルもアップルも支配できていない。

 日本や欧米諸国では、グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」を搭載する端末は「グーグルプレイ」で、iPhoneやiPadではアップルの「アップストア」で、アプリ(ソフト)をダウンロードするのが一般的である。このビジネスモデルは中国でも存在するが、グーグルプレイはほとんど使われていない。一方、グーグルプレイ以外の独立系サイトは7割を超える(中国調査会社友盟調べ、13年9月)。保有スマホ端末の全体シェアでは、アンドロイド端末が88%を占めるため(米調査会社IDC調べ)、スマホ保有者の大半がアンドロイド端末を使い、そのうちの大多数が独立系のアプリサイトを利用している。………