2014年

4月

08日

特集:鉄道の未来 PART2 世界で活躍する鉄道車両 2014年4月8日特大号

 ◇車両製造の現場と海外進出

 

金山隆一

(編集部)

 

 東京から新幹線のぞみで4時間半の徳山駅。この瀬戸内海に面した日本有数の石油化学コンビナート地帯から山陽本線で2駅、東へもどると下松(くだまつ)駅(山口県)に着く。この下松に最新の新幹線から在来線やモノレールまで製造できる日本最大の鉄道車両工場がある。

 駅前には、「新幹線が生まれる街 下松へようこそ」というイラスト入りの控えめな看板が一枚あるだけ。この工場が、鉄道発祥の地の英国で史上最大となる1兆円のプロジェクトを請け負っていることを知る人は、地元でも少ないのではないか。

 

 ◇「匠の技」を機械化

 

 下松駅から歩いて15分ほどの距離に日立製作所の笠戸(かさど)事業所がある。ここが日本最大の鉄道車両工場だ。その歴史は古く1920年に蒸気機関車を製造して以来、90年以上にわたり日本の鉄道産業を支えてきた。………