2014年

4月

15日

教育:無料オンライン講義「MOOC」 2014年4月15日特大号

 ◇大学の狙いは優秀な学生獲得

 

渡辺敦司

(教育ジャーナリスト)

 

 大学の講義をインターネットで無料配信し、宿題やテストを課して一定の成績を収めれば履修証が発行される教育モデル「MOOC(ムーク)」(Massive Open Online Courses、大規模公開オンライン講座)が、世界的な広がりを見せている。スタンフォード大やマサチューセッツ工科大(MIT)など米国の大学で生まれたMOOCは、ネットとブロードバンドの普及などにより、ここ2年ほどで欧州やアジアでも次々と立ち上がっている。2014年度からは、東大や京大などを中心に日本初のMOOCが開設される予定だ。

 MOOCは、大学を卒業した社会人の学び直しに活用されているほか、大学教育が受けられない世界の多くの人々に高等教育に接する機会を広く提供することができ、教育レベルの向上につながると期待されている。

 

 ◇100カ国以上から受講

 

 MOOCは、講義をネット上で配信するためのプラットフォームだ。パソコンとネット環境があれば、あとは個人情報を登録するだけで、誰でもMOOCのウェブサイト上で、大学で行われるようなレベルの高い講義を無料で聴講できる。内容はMOOCによって異なる。各MOOCはさまざまな大学と提携、大学の講義をそのまま配信するのではなく、新たにMOOC用の講義を配信している。運営主体は、企業や非営利組織(NPO)、大学などだ。………