2014年

4月

22日

エコノミストリポート:大転換期の音楽ビジネス 2014年4月22日号

 ◇無料・定額で聴き放題の音楽配信「スポティファイ」に集まる期待

 

八木京子

(コンサート・プロモーター、江戸川大学非常勤講師)

 

 音楽業界が“100年に1度”と言われるビジネスの大転換期に直面している。レコードやCDに、録音した音源を複製して製造・販売する100年以上続いたビジネスモデルが、インターネットの無料音楽・動画サイトの利用拡大などによって崩壊。ライブやグッズ販売など、アーティストに関連するあらゆる事業で収益を生むモデルへの転換に活路を見いだす。さらに、音楽関係者が注目するのが、スウェーデン発のネット音楽配信サービス「スポティファイ」だ。今夏にも日本でサービスを始めるのではと目され、新たな収益源として期待を集めている。

 昨年11月、元ザ・ビートルズのポール・マッカートニーが11年ぶりに来日した。東京ドームなど6日間の公演で計26万人もの観客動員数を記録し、今年5月には再び国立競技場(東京)などで公演を予定している。今年3月には英ロックバンドのザ・ローリング・ストーンズも8年ぶりに来日し、3日間で計15万5000人が熱狂した。国内ではアイドルグループのももいろクローバーZが3月、史上最年少・女性グループ初となる国立競技場公演を行い、2日間で会場に11万人、同公演を同時中継した全国の映画館113スクリーンに4万人の計15万人を動員した。音楽産業は一見、ライブコンサートを中心に活況を呈しているかに見える。………