2014年

4月

29日

週刊エコノミスト 2014年4月29日号

定価:620円(税込)

発売日:2014年4月21日

 ◇特集:中国危機の正体を見た!

 ◇影の銀行より恐ろしい中国危機の“核心”

 

金山隆一/谷口健

(編集部)

 

「外国人でも5万元(約80万円)あれば買えますよ。保本保息(元利保証)なら年利で4・85%、保証なしは6%です」

 中国の春の連休、清明節の最終日。上海中心部にある浦東発展銀行の行員は、こう言って私に理財商品を薦めてきた。これがいま世界を揺るがしているシャドーバンキング商品の販売現場だ。渡された1枚のコピー用紙には、35日、3カ月、6カ月といった償還期間と利息、保証のあるなしが書かれているだけ。これがいまも飛ぶように売れている。

 

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ピックアップ

経営者:編集長インタビュー

 ◇西浦三郎 ヒューリック社長

 ◇中規模ビルで独自の成長路線を開拓

 

 駅近くの中規模ビル賃貸業を柱とするヒューリック。大規模再開発の話題に沸く不動産業の中では派手な存在ではないが、時価総額は不動産大手3社に次ぐ規模だ。従業員数125人で1人当たり2億円超の経常利益を上げる高収益企業としても知られる。

 

── 銀行系の不動産会社から出発して、現在はすごく稼いでいる会社という印象があります。西浦社長が就任後に会社は大きく変わりました。

 

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ワシントンDC

 ◇プラハ演説から5年 遠い「核兵器なき世界」

 

及川正也

(毎日新聞北米総局長)

 

 オバマ米政権が発足して2カ月余の2009年4月5日。チェコ・プラハの広場を埋め尽くした約2万人の聴衆を前にオバマ大統領は「核兵器のない平和で安全な世界」を追い求めると宣言した。世界に衝撃を与えたこの演説から5年。世界は大統領が描く「理想」に近づいているのだろうか。

「核テロリズムを防ぐことで世界を安全にすることは、オバマ大統領の目標であり、大きな進展を遂げた」。今年の3月25日、核安全保障サミットが開かれたハーグで記者会見した主催国オランダのルッテ首相は隣のオバマ大統領にこう語りかけた。核サミットは5年前の演説の柱の一つ。「核なき世界」の成果を誇るかのようだった。

 

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