2014年

5月

20日

FLASH!:携帯値下げ競争 2014年5月20日号

 ◇ドコモが“独り負け”決算 通話定額で反撃ののろし

 

石川温(ジャーナリスト)/編集部

 

 携帯事業者大手3社の2013年度決算が出そろい、KDDIとソフトバンクが増収増益を記録するなか、NTTドコモだけ減収減益で「独り負け」となった。ドコモは昨年9月、悲願のiPhone(アイフォーン)を導入したものの、それ以外のスマートフォン(スマホ)販売台数が伸び悩み、結果的に減収減益となったようだ。

 そんななか、ドコモが起死回生の秘策として投入するのが、6月1日に始める音声定額制プランだ。スマホ向けは月額2700円、ケータイ向けは月額2200円を支払えば、ドコモ向けだけでなく、KDDIやソフトバンク、固定電話向けの通話がすべて無料になる。これまでも、ウィルコムが、月額934円の「だれとでも定額」というかけ放題のプランを用意していたが、1回10分、月500回までという制限があった。ドコモの新プランは時間制限がないなど、「真のかけ放題」とも言える料金プランだ。

「音声通話を全く使わない」というユーザーには基本料が上がるため値上げになるが、仕事や家族間などで音声通話を多用するユーザーには、値下げにもなるし、通話時間を気にしなくてもよい魅力的なプランと言える。

 ドコモは夏から、LTE(高速通信)網に通話サービスを載せる「VoLTE(ボルテ)」と呼ばれる高音質の音声電話サービスも開始する。これまで固定電話と携帯電話を併用していた人が、携帯通話の高音質化と定額プランの導入で、ドコモの携帯回線に一本化することもありうるだけに、今後、ドコモ人気が高まることも予想される。………