2014年

6月

10日

エコノミストリポート:安全保障 Q&Aで理解する 集団的自衛権を認めると何が起きる 2014年6月10日号

 ◇日本は安全になる? 行使で石油途絶も?

 

桜井宏之

(軍事問題研究会代表)

 

 「集団的自衛権」──世界が認める国家の基本的権利だ。しかし、日本は「武力行使を放棄した」憲法9条の理念に基づき、集団的自衛権の行使を封じてきた。安倍晋三首相は、5月15日の記者会見で、その封印を解く方向へと一歩踏み出し、行使容認の閣議決定に持ち込もうとしている。戦後の安全保障政策の大転換となるこの問題を深く理解するため、行使により得るもの、失うものをQ&Aでわかりやすく解説した。

Q1 安倍晋三首相の私的懇談会「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」(安保法制懇)が5月15日、行使容認を提言する報告書を提出した。どういう内容なのか。

A 報道では「集団的自衛権行使容認」という枕ことばがつく安保法制懇だが、実際には集団的自衛権だけでなく、安全保障に関わる過去の憲法解釈の見直しを図ることを目的としている。………