2014年

6月

10日

天然ガス:決定的なロシアの「東方シフト」 日本へのガス輸出も新たな局面へ 2014年6月10日号

畔蒜泰助

(東京財団研究員)

 

 ロシアのプーチン大統領が5月20、21日に中国を訪れ、8年越しの懸案だったロシアから中国へのパイプライン経由での天然ガス供給協定で最終合意に達した。年間380億立方メートルを30年間、総額4000億米ドル(約40兆7600億円)の契約で、天然ガス供給源はロシア、サハ共和国のチャヤンダ鉱区とイルクーツク州のコビクタ鉱区が想定されている。

 総投資額はガス鉱区の開発費用や総延長約4000キロのパイプライン「シベリアの力」の建設費用、チャヤンダ鉱区に多く含まれるヘリウムガスの分離施設の建設費用などを含めてロシア側で550億ドル、中国側で220億ドルと推定されている。………