2014年

6月

10日

特集:スマホ大全 Part1 業界大混戦 パズドラを超えるゲームは? 2014年6月10日号

 ◇ヒット作1本で激変する世界 ユーザー囲い込みで勝ち抜き狙う

 

新清士

(ジャーナリスト)

 

 2013年の日本国内のスマートフォン(スマホ)向けのゲーム市場は5468億円に達している(CyberZ調べ)。これは、任天堂の「ニンテンドー3DS」向けなど国内の家庭用ゲームソフト市場規模の2倍以上であり、アメリカのスマホゲーム市場規模を抜いたと推測されている。10年のスマホゲームの市場規模は85億円程度と見られており、たった3年で60倍以上に市場が拡大したことになる。今やゲームの中心の座は、スマホにある。

 さらに日本のアプリ売り上げに占めるゲームアプリの比率は91%。特にゲームで遊ぶ10~20代を中心に、スマホが手軽なゲーム機として利用されるようになったことが急成長の背景にある。

 拡大する市場を牽引(けんいん)したのが、スマホユーザーに爆発的に広がった「パズル&ドラゴンズ」(パズドラ)だ。ユーザーはパズルで戦いながらドラゴンを育てる。パソコン向けのオンラインゲームから出発したガンホー・オンライン・エンターテイメントが12年2月にリリース後、スマホユーザー増加の波に乗る形で、不動の人気を誇っている。14年1~3月期は売り上げ499億円、営業利益287億円、営業利益率57・7%と、ゲームをリリースしてから2年が経過しているにもかかわらず、四半期ベースで過去最高売り上げ・利益を更新している。ガンホーの13年12月通期の売り上げは1629億円。スマホゲーム市場の30%のシェアを持っており、1本のゲームの大ヒットがスマホゲーム市場の状況を塗り替えてしまった。………