2014年

6月

17日

特集:とことん学ぶ通貨と為替 Part1 ここがポイント! いま知りたい3 「円安・株高」はまだ期待できる? 2014年6月17日号

 ◇「日本株買い」一巡で今は米国次第

丸山俊
(BNPパリバ証券 日本株チーフストラテジスト)

 日本は株価と為替の相関が極めて強いと思われがちだが、過去も常にそうだったわけではない。現在の「円安・株高」(または「円高・株安」)の関係が定着したのは、日銀がゼロ金利政策を導入した2001年以降のことで、強まったのは07年以降だ。それ以前は「円高・株高」(「円安・株安」)の関係が定着していた。

 なぜ、「円安・株高」(「円高・株安」)が01年以降に定着することになったのか。国際間の決済に広く用いられる通貨である基軸通貨ドルとの関係で考えてみよう。

 ◇根底に日本の低金利

 日本は1997年以降の不良債権問題の深刻化でデフレ環境に陥り、99年には日銀がゼロ金利政策を採用した。日銀が金利をゼロ%に誘導することで、企業などが資金を借りやすい状況を作り、経済の活性化を狙ったのだが、日本の長期金利が低位に抑制されるようになったことで、日米間の長期金利差はもっぱら米国の長期金利の動向によって決まるようになった。………