2014年

7月

08日

特集:とことん分かる2014年下期マーケット Part2 グローバルマネー編 中国危機は結局、暴発する? 2014年7月8日特大号

 ◇当局統制下の産業構造転換の真っ最中

 

西胤智

(岡三証券アジア室参事)

 

 中国で起きている大きな変化の一つは、海外からの投資が勢いを失いつつあることに、中国がようやく危機感を持ち始めたことだ。

 日中関係の悪化を背景に、日本企業はじわりとASEAN(東南アジア諸国連合)シフトに踏み切っている。上海の日本人登録者数は2012年10月末の5万7400人から13年10月末には4万7700人に初めて減少に転じた。

 商社や大手精密機器メーカーのトップは「中国は最重要投資先の一つ」と言うが、実際には駐在員を減らし始めているし、先日は外食大手のロイヤルホストが人件費の高騰を理由に中国からの撤退を表明した。

 この動きは日本企業だけにとどまらない。海外からの直接投資の推移も10年は前年比17%増、11年に前年比9・7%増と高い伸びを維持していたが、12年は一転3・7%減に落ち込み、13年は5・3%増とプラス圏を回復したものの、14年1~5月は再び2・8%増と低迷している。………